バーニーズマウンテンドッグには、実は同じスイス生まれの「兄弟犬種」が3頭います。グレーター・スイス・マウンテン・ドッグ、アペンツェラー・キャトル・ドッグ、エントレブッハー・マウンテン・ドッグの4犬種は、まとめて「サネンフント(スイス山岳犬)」と呼ばれる牧畜犬のグループです。この記事では、日本ではまだあまり知られていないこの3犬種とバーニーズの違いを紹介します。
サネンフント(スイス山岳犬)とは
サネンフントは、スイスの農村地帯で牧畜・牽引犬として活躍してきた4犬種の総称です。いずれも黒・茶・白のトライカラー(三色)の被毛が共通の特徴で、体格の大きい順に「グレーター・スイス・マウンテン・ドッグ」「バーニーズマウンテンドッグ」「アペンツェラー・キャトル・ドッグ」「エントレブッハー・マウンテン・ドッグ」と並びます。4犬種の中で唯一の長毛種がバーニーズで、他の3犬種はいずれも短毛です。
4犬種の基本スペック比較(目安)
| 犬種 | 体高目安 | 体重目安 | 被毛 |
|---|---|---|---|
| バーニーズマウンテンドッグ | 58〜70cm | 35〜55kg | 長毛ダブルコート |
| グレーター・スイス・マウンテン・ドッグ | 60〜72cm | 48〜68kg | 短毛 |
| アペンツェラー・キャトル・ドッグ | 46〜56cm | 22〜32kg | 短毛 |
| エントレブッハー・マウンテン・ドッグ | 42〜50cm | 20〜30kg | 短毛 |
体格で見ると、グレーター・スイス・マウンテン・ドッグが4犬種の中で最大です。バーニーズはその次に大きく、アペンツェラーとエントレブッハーは中型犬に近いサイズ感になります。
グレーター・スイス・マウンテン・ドッグとの違い
グレーター・スイス・マウンテン・ドッグは4犬種で最も大柄で、もともと荷車を引く牽引犬として活躍していました。短毛のためバーニーズほど頻繁なブラッシングは不要ですが、体が大きい分、食費や医療費、住環境への配慮はバーニーズ以上に必要になります。性格は忠実で家族思いな点はバーニーズと共通していますが、より力強く主張が強い個体もいるとされています。
アペンツェラー・キャトル・ドッグとの違い
アペンツェラーは4犬種の中でも特に活発で運動量が多く、牧牛犬としての機敏さを色濃く残しています。バーニーズがのんびりマイペースな性格の子が多いのに対し、アペンツェラーは常に動き回っていたいタイプで、番犬としての警戒心も強めです。体格はバーニーズよりひと回り小さく、その分お手入れや食費の負担は軽くなります。
エントレブッハー・マウンテン・ドッグとの違い
4犬種の中で最も小柄なのがエントレブッハーです。牧畜犬としての運動能力の高さはアペンツェラーと同様で、体力を持て余さないようしっかり運動させる必要があります。バーニーズに比べてコンパクトなので、体格面での飼いやすさを重視するならエントレブッハーも選択肢になりますが、日本国内での流通は非常に少ないのが実情です。
日本での入手のしやすさ
4犬種の中で、日本国内にブリーダーがいて実際に迎えやすいのは圧倒的にバーニーズマウンテンドッグです。バーニーズのブリーダー自体、他の一般的な犬種と比べれば数は多くありませんが、それでも他の3犬種と比べれば選択肢があります。グレーター・スイス・マウンテン・ドッグ、アペンツェラー、エントレブッハーは日本国内での繁殖例がほとんどなく、迎えたい場合は海外からの輸入を検討する必要があるのが実情です。
こんな人にはこの犬種がおすすめ
- バーニーズが向いている人:長毛の見た目の華やかさが好き/のんびりマイペースな性格を求めている/日本国内で比較的迎えやすい犬種を選びたい
- グレーター・スイス・マウンテン・ドッグが向いている人:短毛でお手入れの手間を減らしたい/さらに大きな体格の犬と暮らしたい
- アペンツェラー・エントレブッハーが向いている人:活発でよく動く犬と暮らしたい/コンパクトな体格を重視したい(ただし国内入手は困難)
よくある質問(FAQ)
まとめ:バーニーズは「サネンフント」という大きな家族の一員
グレーター・スイス・マウンテン・ドッグ、アペンツェラー・キャトル・ドッグ、エントレブッハー・マウンテン・ドッグは、バーニーズマウンテンドッグと同じスイス山岳犬のルーツを持つ兄弟犬種です。体格や被毛、性格の傾向にはそれぞれ違いがありますが、家族思いで忠実という気質は共通しています。日本で実際に迎えやすいのはバーニーズだけという事情も踏まえつつ、犬種のルーツを知ることで、より深くバーニーズという犬種を理解するきっかけにしていただければと思います。
参考情報
バーニーズマウンテンドッグの犬種概要はジャパンケネルクラブの犬種紹介ページでも確認できます。他の3犬種は国内での認知度がまだ低く、詳細情報は海外の犬種団体の資料を参照する必要がある点にご留意ください。
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